りゅうおうのおしごと9話の将棋の棋譜をソフトで解析してみた!

りゅうおうのおしごと9話での祭神雷(さいのかみいか)対雛鶴あい(ひなつるあい)の将棋でしたね。

本記事はネタバレを含んでいますんで、まだ9話を見ていない人はここでそっとじお願いします。

9話ではあいが逆転する将棋だったわけですが、気になったので9話の棋譜をソフト(劇指13)で解析してみました。

アニメの中では、いかが優勢だったがあいが粘りを見せて逆転したように演出されていました。

しかし、棋譜をソフトで解析してみるとなんだこれ?というような結果に...。

やっぱりりゅうおうのおしごとは将棋アニメではなく、ただの萌えアニメ枠ですね。

(ソフトの形勢判断と人間の判断が違うことは百も承知です。)

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りゅうおうのおしごとの棋譜解析

9話での将棋はあいが先手で、いかが後手番です。

言い方がおかしいかもしれませんが、下があいで、上がいかです。

あいの逆転劇が始まる前の中盤のあいが追い込まれている場面の盤面がこちら。

9話

この局面はいかが

「くらわせてやるよ 捌きを!」

の場面の数手後です。

5五にいかが金を打った局面です。

アニメの中では、いかがこんな顔で

9話

「はーい。つ・め・ろで~す♪」

と言っている場面。

ここから棋譜の解析を始めていきましょう!

アニメの演出を見る限りでは、この局面はいかが圧倒的にリードしていてあいが追い込まれているというようになっていますが、将棋ソフトの激指はどう判断しているのでしょうか?

これがアニメで最後に表示された局面までの形勢判断図になっています。あいが先手でいかが後手です。

9話

折れ線グラフが上にあるほど先手のあいが有利で下にあるほど後手のいかが有利を表します。

あいが5三に金を打った局面。

9話

あいが「こう!こう!こう!...」とやって勝負手として打った手。

9話

小さくて分かりにくいかもしれませんが、将棋ソフトの形勢判断では「互角-151」となっています。

数字はマイナスに数字が大きいほど後手番(いか)が有利であることを示し、数字がプラスに大きいほど先手番(あい)が有利であることを表しています。

この1手で逆転したようにアニメでは演出されていますが、実際のところはまだまだ互角です。

対するいかの次の一手は玉を7一の地点に逃がしました。

対してあいは6二金。

ここで、いかの表情が曇り始めます。

いか「ぎゃく...てん?」

いかがこれに対して同金と取ります。

ここで将棋ソフトの棋譜解析を見てみましょう。

アニメではさも逆転したように演出されていましたが、将棋ソフトの棋譜解析結果は「後手優勢-925」

アニメの演出とは逆です。

いかの優勢です。

約800点も差が開いています。

評価は有利→優勢→勝勢の順番なので、かなり差が開いていることが分かります。

しかし、次の手で再度互角に。

先手(あい):5一飛 

に対して、

後手(いか):7二玉

5一飛の時点では1000点あった差が7二玉で一気に1000点差を巻き返されて互角になっています。

いかのミスですね。

ここでいかのリードがなくなります。

そして進んで、

先手(あい):5五飛成
後手(いか):5八桂成
先手(あい):同銀
後手(いか):5四金
先手(あい):7三歩
後手(いか):同桂
先手(あい):同桂成

この時点の盤面がこちら。

そして、ここで一言。

いか「ん.ヒ...ヒッ...ウギ..ウググ」

アニメではここでいかが持ち時間0:00で、あいが0:03です。

将棋ソフトの形勢判断ではいつの間にか互角になっていますが、点数を見れば依然いかが有利です。

以下、

後手(いか):同金
先手(あい):8五桂
後手(あい):6一桂

将棋ソフトさんの見解は、

将棋ソフト「ん~、互角!だけど、ほんの少し後手(いか)がリード!」

そして、この場面。

あい「こう!」

先手(あい):6五桂

いか「あ、、、あ、あ」

銀子「終わったわね。」
師匠「えぇ。」

その局面がこちら。

これが決め手となって、アニメではいかがあいに負けたことになっています。

終局まではこの先数手続いていますがアニメでは省略されています。

6五桂の将棋ソフトの見解と銀子と師匠の言葉の本当の意味

銀子も師匠もあいの6五桂を見て、あいの勝利を確信しています。

アニメとしてはこれで、いかにあいが勝って面白いのですが、将棋としては疑問が残ります。

なぜならば、あいが6五桂を打つまではほぼ互角だったのですが、

あいが6五に桂馬を打ったその手で形勢判断では一気に後手(いか)が優勢になっています。

最初の方に掲載した形勢判断図を見ていただければわかると思いますが、将棋ソフトはこの一手を敗着と言っています。

この手を指したからあいは負けると将棋ソフトはこの段階で言っているのです。

それにもかかわらず、銀子と師匠はこう言っています。

銀子「終わったわね。」
師匠「えぇ。」

敗着とまで言われる一手を指したにしては矛盾していませんか?

私はアニメを見ている限りではこう思っていました。

銀子「終わったわね。(いかが)」
師匠「えぇ。(あいが勝ちましたね)」

しかし、実際に局面を将棋ソフトに判断してもらうと、実はこういう意味だったのかもしれません。

銀子「終わったわね。(あいが)」
師匠「えぇ。(あいが負けましたね)」

...。

けれども、最後にはいかが負けてあいが勝ちました...。

将棋の局面とアニメの演出が真逆なんですよ。

いくらなんでも無理矢理すぎやしませんかね?

プロと将棋ソフトの形勢判断が違うことはよく見ます。

もちろん、最近有名になった最強の中学生棋士藤井さん(段位をつけるとすぐ変わるから自粛)でも優勢の局面から負けることがありました。

それでも、後手が優勢の時に、「これは、先手が勝ちですね!」なんて言い切る棋士見たことがありません。

それに百歩譲っても、竜王ですよ。

3月のライオンと違って、りゅうおうのおしごとは完全萌えアニメ枠ですね(;^ω^)

追記:

ナナシさんにご紹介いただきました。

本譜は2012年7月4日 第25期竜王戦決勝トーナメント
稲葉陽六段 対 大石直嗣四段をなぞったものです。

局面は将棋ソフトの予想とプロの予想はやはり似通っていました。

銀子と師匠の

銀子「終わったわね。」
師匠「えぇ。」

のやり取りがあった局面では、やはり後手のいかが優勢のようです。

人間の目で見て難解な局面であることは変わりません。

しかし、

銀子「終わったわね。」
師匠「えぇ。」

なんてやり取りがされるほどの大差は全くついていません。

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コメント

  1. 美舞 より:

    初めまして、こちらのページ拝読させて頂きました。
    アニメではあいちゃんが勝利してますが将棋ソフトでは劣勢とのことで、実際このあと(6五桂馬)から確実に先手が勝利することは可能なのでしょうか?

    当方将棋は無知なのですが、アニメが可愛いので見ています。
    今回、本当に盤面に起こして勝ってるのかどうか検証されてる方の記事が見たくてこのページにたどり着きました。
    地方の大会で上位入賞経験のある祖父にもこちらの画像をお借りして実際に確実にあいちゃんが勝てるかどうか調べてもらおうと思います。
    画像をお借りすることお許しください。
    宜しくお願い致します。

    1. broadal より:

      コメント頂きありがとうございます!
      結論は分かりません!私にはそんな実力はないので...。
      あくまで将棋ソフトの考え方と思ってください。

      確実に先手(あい)が勝てるかどうかですが、
      将棋ソフトを見る限りでは確実ではありません。
      むしろ互角のように見えます。

      また、後手(いか)が時間を使い果たしていますが、先手(あい)も残り3分でした。
      このまま続けば、両者が時間を使い果たして先手(あい)の時間のアドバンテージが無くなります。
      この点でも互角になると思います。

      私も将棋が強い方の意見をお聞きしたかったので、良ければコメント頂けませんか?

  2. ナナシ より:

    ttp://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/25/ryuou201207040101.html
    棋譜は過去にあった竜王決勝トーナメントの対局をなぞってるみたいですよ。

    一応解説付きなので参考になれば

    1. broadal より:

      コメントいただきありがとうございます!

      そうだったんですねΣ(・□・;)
      ご紹介いただいたサイト確認させていただきます。

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